2009/08/20

New Rose Hotel


 アーシア・アルジェント完全制覇の旅も佳境に入り、いよいよ国内未公開作品に着手。日本語字幕なしで洋画を楽しめるほどの語学力はないのですが、我らがアーシアちゃんのお宝映像を発掘するためならエンヤコラッ!!

 さて、その1本が「New Rose Hotel」ですが、ウィリアム・ギブスンの小説が原作だそうなので、映画の前に原作を読んでみることに。ちなみにサイバースペース(電脳空間)という言葉はこのウィリアム・ギブスン氏の造語だそうで、「マトリックス」とか「攻殻機動隊」とか、そっち方面(どっち?)のジャンルに絶大なる影響を与えた超偉大な作家様とのことでございます。

 小説は日本語訳があったので早速入手してみたところ、これ、短編で30ページしかないじゃあーないですか!? しかも台詞とか全然ないし…。
 しかし読んでみると確かに1時間半の映画になるくらいの物語は詰まっております。原作は主人公が過去を回想して出来事を語るという形になっていますが、映画では実際に時間軸に沿って話が進行します。

 感心したことに、終盤、映画の最初からそこまでにあった出来事を主人公が回想し始めるわけですが、ここからの流れこそがまさに原作そのもの!! 追っ手から逃れ、場末のカプセルホテル「New Rose Hotel」に身を隠し、怯えながら今までの出来事を思い返す主人公。映画では主人公の体験を既に我々も見て知っているので、こっちも主人公の気持ちが一緒に味わえるというわけです。


 それから、この映画にはヒロシ役で天野喜孝氏が、ホサカの重役役で坂本龍一氏が出演しております!! ビックリ!!

 ホサカというのは世の中のエッジ(最先端)を牛耳る巨大企業の名前なのですが、坂本氏を含めホサカの社員がスーツに付けている社員章がカタカナの「ホ」の形のバッジです。「アホか!」と思わず突っ込みたくなるところですが、日本語流のはねを含まない直線形の「ホ」は十字架の脇の下から何かが放出されているように見えて、意外とオカルティックな格好良さがあるのでした。このパターンだったら漢字の「米」とかもイケそう!?

 ところで、私の見た「New Rose Hotel」のDVDには特典としてクイズが収録されています。これは正解したら隠し映像が見れるに違いないっ!!と思って、苦手な英語にも関わらずトライアンドエラーを繰り返すこと数十分、ようやく全問正解したと思ったら、何と「あなたはホサカを出し抜いた!」みたいな一文が表示されるだけ!! しかも出題と同じ普通サイズの標準フォント!! チクショーッ!!!!

 というわけで、アーシアちゃんのお姿さえ拝めればそれで満足と思っていた本作ですが、予想外にいろいろと楽しめました☆ ちなみに「New Rose Hotel」のDVDはリージョン・フリーなので国内のデッキでも視聴できます。原作読んでれば英語わからなくても全然オッケーだと思います。


 そしてついでですが、同じ監督、同じウィレム・デフォー主演で「Go Go Tales」という映画も作られていて、これにも我らがアーシアちゃんが出演しています。こちらは場末のストリップ劇場を舞台にしたコメディですが、アーシアちゃんのストリップ・シーンが拝めるので、これまたファン必見でございます!!

 「Go Go Tales」のDVDはイタリア盤しか出ていませんが、イタリアやフランスのDVDのリージョンは2で日本と一緒なのですが、映像の方式が日米などで使われている「NTSC」ではなくて「PAL」という方式なので、国内の普通のテレビでは見ることができません。ただし、パソコンだとこの映像方式に関係なく見れますので、パソコンのDVD再生ソフトでお楽しみ下さい(^^)


 尚、今回の画像は「New Rose Hotel」の1シーンの再現を試みたものです(※魔術子除く)。
 暇な方は3枚を合成して全身像を完成させてみてくださいっ!!

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