2009/09/12

サスペリア・テルザ 再び

《click to zoom》

 以前にも紹介した「サスペリア・テルザ」のDVDが発売されましたよ☆

 といっても私は劇場で見た後に更に米国盤DVDを買って見ているのですが、劇場公開も限定的なものだったので、このDVD発売でようやく見れる!という方も多いことでしょう。国内盤ならではの特典として、日本語吹替え音声や、国内公開の際に行われたらしいイベントでの魔女ダンス・パフォーマンスなどが入っています。

 というわけで懲りずにまた見たわけですが、同じ映画を何度も繰り返して観る習性が普段あまりない私としては大変珍しく、この映画は全然飽きずに観れます!! まぁ、主役のサラ(アーシア)が美術館の学芸員で、運び込まれてきた中世の遺品箱をわくわくしながら開ける、といった最初の展開で、我々オカルトマニアとしては既に感情移入200%状態、といったことも理由にあるのかもしれません。

 何度でも見たいと思うシーンやカットが全体に満遍なく散りばめられているのも飽きない理由です。メインの殺人シーンは勿論ですが、箱の封蝋を開ける時のクローズアップとか、サラが美術館から逃げ出した時のカットアウトとか、駅ビルでの魔女との追いかけっことか、警部の表情とか、サービスカットのシャワーシーンとか、その後TVで自分が指名手配されてるニュースを見る時のアーシア(空前絶後の美カット)とか、ダリア・ニコロディがマイケルを道連れにする時の味わい深いSFX!とかっ!!

 特に図書館で調べ物してたアーシアがマイケルを探しに駅に向かうシーンの、あのエレクトロ・ビートの音楽とリンクした切り替わりはとても素晴らしく、惚れ惚れするカッコよさです。音楽がゴブリン(クラウディオ・シモネッティ)でなくて、もしジョン・ウィリアムズやエンリオ・モリコーネだったら、こうはいきませんとも!!

 魔女やオカルト方面からみれば、見慣れた寓意画や象徴画がこれでもかとたくさん登場したり、魔女のルックスが「New Witch」の表紙にでてくるような現代ウィッチの姿を反映していたり、話自体は作り物でも文字や呪文は錬金術のシンボルやラテン語だったり、主人公の使う魔術も所謂魔法ではなくてインビジブルや霊視といった実在の術の範疇だったりということで、この方面に造詣のある方なら魔術ファンタジーとして存分に楽しめることと思います。特に、ハリー・ポッターの世界観には絶えられない、という方ならきっと気に入ることでしょう!!

 ところで劇場で見た時は凄く印象に残ったのに、TVで見ると実にあっさり感じてしまうシーンがいくつかありました。やはりホラー映画はできれば劇場で見たいものですね!!

*決して一人では見ないでくださいっ!!

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