2009/09/21

カバラの商人

 魔術子は季節の変わり目になると、魔術堂の本拠地秋葉原から、移動型のワゴンに乗って世界各地へと行商に旅立ちます。雨の日も、風の日も、遠い異国の地でオカルトショップの看板ドールとしての仕事をパーペキにこなす魔術子。


 そんな魔術子は、どんなに忙しくても秋葉原で働く仲間達へ手紙を書くことを忘れません。例え体は見知らぬ土地にあっても、私たちは今も同じ月を見ているのです。今日も魔術子から手紙が届きました。

『おちこんだりもしたけれど、わたしは元気です。
 生きろ!!!          by 魔術子』


 魔術子はどこに行っても人気者です。ワゴンの前にはすぐにたくさんの人々が集まってきます。

 「さぁ、よってらっしゃいみてらっしゃい。
  世にもめずらしい黒魔術のグッズだよ。
  恋も、お金も、思いのまま。
  魔術堂がアナタの願いを全部、叶えちゃいますっ!!!」

 ……うーむ、さすが魔術子。
 翌日には移動して跡形もないのをいいことに、おもいっきりでかいこと言っちゃってるよっ!! 商売人の鑑だね☆(育て方間違えたかな……)

 それにしても、一体どこで商売してるんだろう。
 学生がいるからそんなに田舎ではないみたいだけど……。


 おお!! おもいっきりストリートじゃないかぁ!!
 そうだね、やっぱり商売するなら都会じゃなきゃね!!
 
 魔術子のやつ、あんなハリボテ背景セットどこで入手したんだろうか。
 どう見てもワゴンに収まりきれないでしょ、それ。

 まぁ、人形が行商にでてる時点でそもそも無理があるから、まぁ、いっか☆
  

 

0 件のコメント:

コメントを投稿